2014年11月6日木曜日

フルブライト面接終了

日々に追われてBlogを更新せずにいましたが・・・実はフルブライト1次審査通過しておりました。
そんでもって本日、面接を終えました。

興奮さめやらぬHigh状態で、十時間ほど経った今でもその状況は変わらず。
結論からいうとむっちゃ楽しかった。
でも後から考えて、「あ、ああ言えばよかった」「これ言うの忘れた」というのもあり、興奮と後悔の波が順繰りで襲ってくる。
でも、熱意は伝えられたと思うし、やっぱりあの学校に行きたい、MBAを取りたい、そして自分の目標を実現したいって心から思った。


忙しさに追われて、目の前の欲求に逃げていると、自分が本当に目指していること、達成したい事を突き詰める機会ってそんなに無い。
そしてそれを誰かに伝えて、興味を持ってうんうんって聞いてもらえる機会も少ない。
留学したら、考えて、語って・・・それだけのワクワクじゃなくて、自分の足で実現に向けて一歩ずつ踏み出すワクワクも(ドキドキも、ゲロゲロも笑)きっと待ってる。
なんかそう思ったら、もっと頑張ろうって思える。にっくきGMATも・・・・(苦笑)



しかし、私、本当に英語が錆びついてる。。。。がびがび。
日本では一応英語圏からの帰国生扱いになる私。
正直日常会話には問題ないし、TOEFL、IELTSに関して言えばSpeakingを得点源としているのだけれど、改めて面接の準備をすると長年築いてきた癖があったり、単語の発音やアクセントが間違ってたりという指摘を受け・・・orz
うーん、これを機になおしたいなー。Actuallyの使い方とか、which isの使い方とか・・・。

海外に住んでいた時、小学生からここに住んでますってコで、発音はむちゃくちゃ綺麗なのに、文法がぐっちゃぐちゃなコとか、何言ってるのか全然わからないコがいて、不思議だった。
きっと、ある程度しゃべれるようになって、誰からも指摘されないし、自分で学ぼうとする姿勢が無くなると、気づかないって事なんだろうね。

気付けてよかったな、と思った反面、気にしすぎるのもよくないと思うことも事実。
というのも、留学してたとき、相手の言ってる事は理解できているのに、自分の英語が正しくないのだろうという事が気になって、あんまり積極的に喋ることができなかった時があるから。
思春期だった事と、こじらせちゃってた事もあって(笑)、今思うと馬鹿だなーって思う。
でも、多少間違ってたって、伝えようとしなきゃ伝わらないし、理解してもらいたくたって理解してもらえない。
今NGOで一緒のチームにいる方が外国人なんだけど、もう長年日本に住んでいる事もあって、とてつもなく日本語がうまい。確かに多少感覚的に「ん?ちょっと違う」ってなんとなくわかる事はあるけど、だからってどーこー思わないもんね。むしろ長年異国で頑張って、NGOの活動に参加までして、いっつも一生懸命で、尊敬するところしかないもん。
4年間の海外生活を通じて思ったじゃないか。
「It is not how well you speak English, it's what you say in English」って。

なんでそんな事を改まって言うかっていうと、今日の面接、「あー、私たぶんいま間違ってる」と思いながらも話し続けたって事(笑)
うーん、いい意味で図太くなったと思おう(笑)
開き直ってもいけないんですけどね。。。はは。

(といいつつ、日英ネイティブのカウンセラーの前で英語しゃべる事に当初躊躇しましたが。。。これも、もう練習重ねたら「恥ずかしい」とかどうでもよくなった)

2014年9月27日土曜日

もう今年も残すところあと3か月とちょっと。

いやはや、時が経つのはあっという間で、もう9月も終わりに近づいてますね。



7月にフルブライトの願書一式提出し終えて、8月、9月と、ほぼ引きこもって勉強に励んでおりますが、あまりの自分のあんぽんたんさ加減に凹む日々です。
私は決して地頭が良い方ではなく、公立中学校の中間試験なんかで30点代を叩き出す恐ろしい奴でした。(授業中はもちろん、宿題なんかもわりと一生懸命やってたのにも関わらず)
海外現地校の中学3年生に編入してから、立方体の表面積・体積を計算するところから基礎を勉強しなおせたおかげで、なんとか数Ⅲ・Cまで終えましたが、アジア人留学生の中では圧倒的な数字音痴っぷりでした。、
だから、Quantitativeは、他の日本人の何倍もかかる事を覚悟してたけれど、ようやくGMAT Prepで48まで出るようになりました。
VerbalはQuantitativeに比べてあまり進んでません。。。Prepで30しかとれてないので、これを頑張ってあと10、Quantitativeがひとより劣るぶん、45くらいを狙って行きたいところ。
あと3回の受験期限の中で、どこまで伸ばせるだろうか。

TOEFLも100点で止まっているので、今更ながらIELTSを平行して受けることにしました。
フルブライトの出願を終えて、8月には予約を試みたんだけど、席が埋まるのがめちゃくちゃ早く、10月が1回目の受験。
しかし、IELTSのOfficial問題集を買ってやってみたんだけど、正直最初からこっちにしておけばよかったと後悔するくらい、個人的には難易度が違うように感じました。
個人的鬼門のReadingも、TOEFLよりはだいぶ易しい印象。
となると、準備すべきはWritingなので、ちゃんと人に見てもらいながら、練習しようと思います。
(AWAの練習もかねて)



NGOの活動は相変わらず忙しく、正直プロジェクトリーダーは思ったよりも大変。
でも、与えることよりも与えてもらう事のほうが多く、引き受けた事に後悔はありません。
実は支援先の方針転換によって、こちらの支援内容も今後変わることになり、一時期落ち着いていた活動も今後また忙しくなりそうです。
正直頭を抱えてますか、なんとかするしかない。



それにしても、各試験の受験料が本当に馬鹿にならない・・・。
まあ、決めきらない私が悪い。
頑張るぞ!



2014年8月1日金曜日

戒め

先ほど、一応フルブライト奨学金のエッセイを出してきた。

でも正直、ダメだというか、最後のドタバタや、自分の準備不足がひどすぎて、
いろんな人に迷惑をかけてしまった。

最悪なの事に、いろんな人が力を尽くしてくれたのに、
私は決して100%の力を出せていなかったと思う。

あれが忙しい、これが忙しい、そんな事はいい訳で、やると決めたのは自分。
いろんな人を巻き込んだのも自分。

もっとあれを早く準備していれば、もっとこうしていれば、
そう思ってしまう時点で、せっかく応援してくれた人を裏切っている。




推薦状を書いてくれた上司や先輩は何度か書き直してくれたし、
NPOの代表は、素晴らしい推薦状を書いてくれた。
たぶん、自分の実力に全然見合わないくらいに。

代表いわく、
「謙遜は日本人の美徳だけれど、外国人は違うのだから、
同じ土俵に立つには、日本人の感覚をベースに考えてはいけない」
そういって素晴らしい推薦状を書いてくれた。
「ただね。これは、10年後にこうなってて欲しいと思うから、
貴方ならこうなれるはずって、期待するから書くんだよ」と言ってくれた。




1番申し訳ないのは、イギリスに帰国中なのに最後まで付き合ってくれたカウンセラー。
私の準備不足を攻めもせず、プロフェッショナルに、Skypeの向こうで、
最終日はほぼ24時間付き合ってくれた。

紹介してくださった方にも申し訳ない。

彼のためにも、絶対受からなきゃいけない。



あと、いっつも頼りない彼氏。
ここ一週間まともに何もせず、団体行くか、フルブライトに向かっているかの私を責めず、
慣れない料理を作ってくれたり、最後の2日間は何もいってないのに、
お弁当やらレッドブルやら、買ってきてくれた。

郵便局に自ら電話して締切時間を確認して心配してくれて、
最後てんぱりまくって家を出た私追いかけてきて、タクシーに無言で一緒に乗り込んでくれて。
郵便局に到着したら、コピーが足りなくて慌てふためく私から書類をうばってコピーとってくれて。
おかげでなんとか出せました。

誉めてもらえるところなんて何一つないのに、「出せてすごかったよ」と。
甘やかさないでいいよ。




私は本当に色んなひとに支えてもらってて、
自分の我儘で、自分の意思で選んだくせに、全力を尽くせていない。

焦りや不安、そんなどうでもいい感情は、まだ本気でやってないから。
いまのこの気持ちを忘れちゃいけない。

がんばんなきゃ。






















2014年6月16日月曜日

いかん、いかん。

これまでの人生において、「一番頑張った事」という、就活でありがちな質問に答えるとしたら、私はいつだって高校生の頃だって答えるだろう。

あの頃の自分がいるから、「自分はやればできる」と思えると同時に、どこかそれに甘えている部分がある。

もちろん、10代の頃と比べれば、圧倒的に今のほうが使えるレベルは高いのだけれど。

先日ついに大台の一歩手前を向かえ、29才になってしもーた。
年齢を重ねることがどっちかというと憂鬱で、30代になる事をネガティブにとらえてたけれど、仕事を辞めて、やりたいことやって、向かうところがある今は、むしろ楽しみなんだな。

ま、そのための準備のために自ら苦しんでるわけだけど、「これで最後」と思ってたTOEFLが最後にならなさそう(死)
これまで苦手だったReadingは、けっこうな手応えがあるんだけれど、その他が全然ダメだった。
なんでうまくいかないんだろー(涙)

これは、もう、アドバイス受けた通り一回IELTSに切り替えようかな。
ちなみに、受験前日になって、ETSから、「イギリスのVISA取得要件の英語能力証明試験結果として、TOEFLが認められなくなったので、イギリスの学校のためにTOEFL受験を予定してた人は、キャンセルできます」とメールが来ました。
受験者目線からするとありがたいけど、ETSとしては痛いよなぁ。

2014年5月31日土曜日

フルブライト予備審査。提出まであともう少し。

細々と書いてたフルブライトの予備審査用のShort Essay。
それまでが全然足りてなかったんだと思うけど、
体調崩してダウンしてた月曜日以外は、
脳みそフル回転で、1日3時間睡眠でも、眠くならない。

苦しいんだけど、楽しくて、
久々にアドレナリンが出ている感じ。

相談にのっていただいたり、
アドバイスいただいている方には、
本当に感謝しているのと同時に、
自分の効率の悪さに心から申し訳なく思う。



仕事を始めてから、これでも少しは改善したと思うのだけど、
論理的な考えってものがあんまり得意ではない。
そのくせ、大学時代の教授や、尊敬する理系の友人に

「論理的じゃないくせに、
 時々すごいゴールをいきなり決める」

と、褒めてられてるんだか貶されてるんだかわからない事を言われてきたけど、
今回もスゴイかどうかは別にして、
自分なりのゴール=やりたい事は、【自分の中】ではすごく明確になってて。
ただ、理由はあるはずなのに、
それらについて思考を重ねる前にそこに行きついちゃったから、
振り返った時に、道筋がわからなくて、
その道筋を探り出すのに時間がかかったような気がする。



圧倒的に日本語のほうがボキャブラリーも多いし、
考えるのも喋るのも楽なんだけど、
逆に考えが足りない状態でも、垂れ流す事ができてしまうから、
ぐちゃぐちゃになっちゃうのかな。
そんな時に、それを頭の中で英語に変換していく中で、
ふるいにかける作業もしていくから、頭もすっきりするんだろうな。

あともう少し、がんばろう。





2014年5月24日土曜日

TOEFL受験 その後

だいぶ時間が経ってしまいましたが・・・。

前回のTOEFL受験で、隣の人の行動によって、まったくもって集中できなかったと書きましたが、その後について書きます。

ETSにクレームしてはみたものの、「回答に時間を要する」と返信がありました。
ほかの方のBlogなんぞ見てみても、散々いろんなやり取りを経て、試験やり直しのOKをもらうまで2ヶ月かかった、なんてコメントもあり、すぐにどうにかできるような問題ではないようす。
もう私の中ではないことになってたスコアも、きっちり返ってきてしまい、案の定READINGはものすごい事になっていて、さらに落ち込む、落ち込む。

R:20  L:24  S:23  W:25 = 92

少なくとも、昔4年間英語圏での在住経験があるので、中途半端な数字だと恥ずかしいという思いもあり、フルブライト出願までに100点は越えたくて、再度受験することに。
今度は、耳栓を持っていったり、会場も割りと評判のいいところをあらためて選択しました。
ただ、実際受験してみたら、やっぱりReadingが異常に頭に入ってこないという事態に。
前日のBarron'sの模試では、安定して27点以上とれていて、時間も余っていたのに、本番ではまったく頭にはいってくる感覚がなく・・・。
原因をよくよく考えてみたんですが、多分、視覚的なもの。TOEFL本番、何のフォントかわからないんだけど、文章の間にスペースがあんまりなくて、ただでさえこむずかしい単語で慣れない文章が、余計わかりづらくなっているのだと思われます。
んで、返ってきた結果がこちら。

R:21、L:28、S:26、W:24 = 99

う、うわぁぁぁぁ(汗)
Readingがやっぱりできなかったっていう手ごたえは間違ってなくて、なんとも恥ずかしい結果に。
ListeningとSpeakingは、それなりの点数が取れているので、やっぱりReadingとWritingなんだよなぁ。。。よく日本人の方が行ってらっしゃる道と逆を行っている気がするよ・・・。
でも逆にいうと、純ジャパの方達が努力を重ねて、結果積み上げられる事は実証されているのだから、RとW、頑張ればきっと伸びるはず。

今後は下記、がんばります。

Reading:

  1. 語彙力 
     コツコツやっていくのは本当にしんどいけど、そんな事いってられない。
      単語帳作ったのに使ってないという(汗)
     6月末までに再度受験するとして、ざっくり30日。
     覚えてない単語を振り分けて改めて計画を作るぞ。
             
  2. フォントになれる    
     本番直前の模試は、これまでBarron'sのCD-Rを使っていたのだけど、ETSの参考書につい てたCD-Rのものを実際にやると、頭に入ってくる感じが全然ちがう。
     実は後者を本番受験前に、ひさびさにひっぱり出して、あまりにも頭に入ってこない感覚が あって、止めたんだった。そして翌日、本番に後悔したっていう。
     今度はETS公式の問題をやるようにしよう・・・。

Writing:
  1. いいサンプルを読む
     高校生時代の経験に頼って&アメリカの高校生向けのHow to write good essaysなるtips     本に頼っていたので、今一度英文表現や、ロジックの組み立て方を勉強するべきなのか       も。
  2. いいサンプルから学んだ知識をすぐに使う
     知識は実践しないとなかなか身につかないので、これは意識する。
     特に、フルブライトのエッセーを本格的にはじめることになるので、英文表現なんかは、こち らでも応用が聞くはず。
     今回予備審査用のエッセーだけでも行き詰る(今も・・・)ことがあったので、本番 もうんうん言ってそうだなー・・・。そんなときに息抜きも兼ねて、20分、30分で書けるTOEFL のエッセーを書いてみてもいいのかも。




そして、実はこの記事、Upするまでにいったん書きかけでおいておいたのですが、ETSから連絡がありました。
無事、前回隣の方の行動によってまったく集中できなかった分の試験、スコアキャンセルで、無料でRetakeできることになりました。
よ、よかった~。
それこそ、1回2万強の試験にこれ以上お金をつぎ込みたくないので、次回受験は上記のことをしっかりやって、万全の体制で挑んで、最後の受験にするぞ。


2014年4月13日日曜日

TOEFL受験

今日は久しぶりにTOEFLを受験した。

久しぶり、というのは、実は1度2月に受験したにも関わらず、馬鹿な私は受験後スコアキャンセル欄にチェックを入れてサブミットしてしまい、しかもそれに気づかなかったため、その受験分を1回無駄にしてしまった苦い経験以降という意味だ。

自分のしょうもないミスとはいえ、気づいた時には正直ものすごく落ち込み、それを引きずったまま忙しくなってしまい、3月中の受験を断念して4月に入ってしまった。



今回は、もっとも苦手とするReadingの準備をみっちりして挑んだ。
前日のBarron'sの模試を受験した手ごたえとしては、明らかに回答スピードがあがり、いつも最終問題の最後の問題あたりが適当につけざるを得なかったのに対し、3分程度余裕を持って終えるまでに。
Estimated Scoreも1回目27、見直してみれば何故間違ったかも一目瞭然、明日はここを気をつければいけるかも、と結構な手ごたえをつかんでいた。

そして、迎えた今日。
結果は、撃沈。
何があったのか。
自分の不運を呪ったが、TOEFLでは起こりうる事象。

それは、隣の人の奇行である。



私のほうが先に席についてテストを開始し、Readingセクションをいい感じで進めていると、広い会場で、空席が沢山あるにもかかわらず、なぜか係りのひとが私の隣の席にある男性を誘導した。

私と彼は、1つの横長のデスクをシェアするような形で座っていて、そのデスクの上に、デスクトップPCが2台と、プラスチック製の簡易ついたてが置かれていた。

隣人が席についてしばらくすると、突如デスクにガン、ガン、と振動を感じた。
どうやら、隣人がマウスを操作するのに、わざわざ一度持ち上げてからデスクに置きなおす(というよりも、叩きつける)という事をしていたようだった。

若干イライラしながらも自分の試験に集中しようとしたが、彼がマウス操作をするたびにその振動が響いてくるので、イライラがピークに達し、自分も同じように一度持ち上げてデスクに置きなおして振動を与え、サインを送ってみることにした。
が、それは全くもって無駄で、彼のその行動は全くもって治まらなかった。

今思い返せば、その場で手を挙げて、係りの人に事情を伝えて席を替えるか、注意してもらえばよかったのだが、そこが自分の悪い癖。
そんな事で集中力がそがれてしまう自分が悪いのだろう、と考え、また、それでも何も対応してもらえなかった時に無駄に時間を消費してしまうことを恐れ、我慢することにした。

なんとかReadingセクションをいつものペース(すなわち、最終問題をほぼ勘でサブミット)で終了。
ただ、途中集中力が切れてしまい、自信がないまま回答した問題も結構あって、いつもよりもスコアが伸びないであろうことはこの時点で覚悟し、泣きたいのと、自分に対する情けなさと、隣人に対する怒りで相当モヤモヤしていた。



その気持ちがふっきれないまま、Listeningセクションに突入したが、まだReadingセクションに取り組む彼のマウス叩きつけ行為による振動は継続していた。
幸いにも、目で入ってくる文章よりも、音声で入ってくる情報の方が集中力を必要としないため、この頃には自分の集中力もだいぶ回復していた。
Readingはもう最悪だけど、Listening以降は頑張ろう。
しかし、である。
そう思い直して取り組んでいた私の思いを挫く出来事が起きたのだった。

ガンッ!ガンッ!

さっきよりもさらに大きな振動を感じ、恐る恐る隣人のほうにちらりと目をると、彼はオフィス用ウィールチェアの高さを上げ下げし、前後に揺さぶっていたのだった。
彼がチェアを前後に揺さぶるたびに手すり部分がチェアに激突し、さっきよりも大きな振動をこちらに送っていたのである。
もしただ隣り合っていただけなら、まだマシだったかもしれないが、同じデスクを使用していたため、その振動が、私までダイレクトに伝わっていたのだ。

もうこの時点で、私の頭は一瞬真っ白になった。
そして次の瞬間、
「もう限界だ」
そう思った。

係りの人に、言おう。
もしこれで対応してもらえなかったら、もう今日は無理かもしれない。

そういう思いでいたら、
「すみません」
隣人本人が、係りの人に声をかけた。

「気持ち悪くて。。。。どうしたらいいですか」(しかもひそひそ声とかじゃなく、はっきりと)

しらねーーーーよーーーーー!!!!!!(心の声)
この時点では、彼の体調を気遣う余裕は、私にはなかった。

結局隣人はその後、退出して戻ってくることはなかったが、
もうその一連のやりとりで私は戦意を殆ど喪失しており、気力を振り絞って残りのListeningセクションを終えた。
いつもは、ダミーとわかっていても、一応練習&もしダミーじゃなかったらというチキンハートな思いからちゃんとまじめに取り組むダミー問題は、もうヘッドフォンをはずして、時が過ぎるのをひたすら待った。



Listeningセッションのあと、休憩時間に入り、ヘロヘロになった私は係りの人に一応話してみることにした。
もしとりあってくれなくても、今この気持ちを吐き出さなければ、Speakingに望める心理状態ではなかったのだ。

隣人が「気分が悪い」、と訴えた係りの人を捕まえて、事情を説明した。
するとその係りの人は、
「本当ですか?こちらで気づいていたら、注意したんですけど・・・。
 もしかしたら、あの人も気持ち悪いのと戦って、そういう行為をしていたのかもしれませんね。
 一応、レポートをこちらからもあげるので、ETSにご自身でも掛け合ってみてもらえませんか。
 もしかしたら、再受験させてもらえるかもしれないので」
と言い、ETSのカスタマーセンターの連絡先が書かれた紙をくれた。

そうはいっても、ETS。
あまり話しが通じた記憶がない。
レポートを挙げてくれるといわれただけマシかもしれないが、気持ちは晴れなかった。

確かに、彼も自分が体調の悪い中、戦っていたんだろう。
もしかしたら何かの出願だかのため、最後の受験機会だったかもしれない。
一回2万円強の受験料を無駄にしたくないと思ったのかもしれない。
でも、だからといって、隣にも同じように受験している人間がいるのに、最低限の配慮はして欲しかった。
そして、席に相当余裕があるにもかかわらず、何故わざわざ同じデスクで2人の受験者を並ばせて、受験させたのか、運営側にも問題があった気がする。(意外にも、ここは割りとネットでも評判のいい会場)

まあ、とはいえ、やっぱりそんなことで集中力を欠き、なおかつぎりぎりまで我慢することを選択した自分に、最終的な責任があるのはわかっている。
その後のSpeakingセクションも、Writingセクションも、ふだんの5割程度の集中力でしか望めず、ぼろぼろになるという、精神面の弱さを露呈したのである。



前回、実は自分のミスでキャンセルしたことに気づいていなかったため、ETSには一度連絡をした。
ただ、そのときも週末で、電話の受付をしていなかったため、Eメールで「まだ結果がこないんだけど」と問い合わせをする事にした。それから返答が帰ってくるまで、そもそも2営業日かかり、返信内容もかなりそっけなかったことから、今回は電話で問い合わせしてみる。

何はともあれ、奨学金選考への応募なんかのためにも、5月時点で100超えは絶対達成したいし、もう一度受けなきゃいけないことは明確。
今日の教訓を生かして、明日以降も頑張らねば。

というか、今年にはいって早4ヶ月。
TOEFLもGMATも当初想定していたスケジュールにまーーーーーーーったくもって乗れていない。
明日、部屋の掃除とヨガをおこなったあと、ちゃんとリカバリープランを作るべし。
作るべし。